標的型攻撃メール

お世話になります。ソリューションチームの嘉藤です。
突然ですが、自分宛に「就職に対する問い合わせ」や「新製品に関する問い合わせ」という件名のメールが来たら、開封しますか?

最近、企業を狙った「標的型攻撃メール」というサイバー攻撃があります。「何のメールだろう?」と思い、添付ファイルを開くとウイルスに感染するという仕組みです。このウイルス感染で怖いところは二つあり、一つ目は「ウイルスに感染してもすぐにわからない」というところです。画面が切り替わるわけでもなく、画面は普段通りで何も変わりません。二つ目は「知らず知らずに周辺の感染を拡げてしまう」というところです。自社のパソコンの稼働停止、さらには取引先への影響も免れません。

実際に、数字を見てみると標的型メール攻撃が増加傾向にあることがわかります。国立研究開発法人情報通信研究機構の公表では日本へのサイバー攻撃関連通信の件数は2014年は256億6000万件、2015年は545億1000万件、2016年は1281億件と毎年2倍以上のペースで増加しています。

 標的型攻撃メール等のサイバー攻撃により知らず知らずのうちに、自社が損害を被る「被害者」になり、なおかつ大事な取引先にウイルス感染させる「加害者」になってしまうおそれがあります。パソコンのセキュルティソフトの導入は勿論のこと、社内でのセキュリティ研修等の企業の対策は急務です。また自社が「被害者」なってしまった場合の事故対応費用や調査費用、自社が「加害者」になってしまった場合の法律相談費用や見舞金等をカバーできる「サイバー保険」という対策も選択肢の一つです。

 時代が変われば、リスクは変わります。今話題のコロナウイルスは飛沫で感染しますが、コンピューターウイルスはネットで感染します。世界中のインターネットでつながった現代だからこそくれぐれもメールの開封は慎重に。サイバー保険のご相談は保研オフィスまで宜しくお願い致します。

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